なぜ暗算にこだわるのか

暗算が速ければ筆算も速いに決まっている。
計算が速ければいろいろ得に決まっている。試験のときとか。
 
と、まあ、そういうことはもちろんあるのだが、私は、もっと重要なことがあると思う。
それは、能力開発(ややアヤシイ言い方をすると脳力開発)だと思うからだ。
ちょっと複雑な暗算をするには、いくつかの数を並行して扱わなければならない。
たとえば、1の位の掛け算と10の位の掛け算を別々にやってあとで足し合わせるとか。
このような訓練をすることで、「思考の基礎力がつく」と思えてならないのだ。
根拠はないのだが。
(これは、「数学に感動する頭をつくる」(栗田哲也)から学んだことである。)
 
したがって、私が本当に望んでいることは、「速さ」ではないのだ。
(「速さ」なら、ソロバンをやっている子供たちがめちゃめちゃ速い。)
ただ、まあ、速いにこしたことはない。よね。