方程式・補足

ちょっとしつこく。だって、今、娘に教えている真っ最中だから。
今日は、ちょっと、国語的側面(笑)。
 
「お菓子を子供に4個づつ配ると10個あまる。5個づつ配ると5個足りない。
 さて、子供は何人?お菓子はいくつ?」という問題。
これを連立方程式だと思って解き始めれば意外に簡単という話をした。
すると、逆に、
「お菓子を子供に4個づつ配ると10個あまる。5個づつ配ると5個足りない。
 さて、子供は何人?お菓子はいくつ?」という問題にすると、
むしろ難しくなる(かもしれない)。
 
今度は、初心者は「未知数は、子供の人数だけ」と考えるのが普通だろう。
それをxとおいて、さて、どうやって式を立てるか。
それを、「お菓子の数が2通りに表現されていることに気がつけば式が立つ」と
「一元一次方程式に思う 最終回」で説明(?)したのだった。
 
しかしっである。もしかすると、そう気がつかないかもしれない。
いや、なかなか気がつかないのではないだろうか。
それは、「お菓子を子供に4個づつ配ると10個あまる」なんていう日本語が
いかにもミステリアスだからだ。ミステリアス・ジャパンである。
 
それは、日本語は、主語がはっきりしないからではないだろうか。
上記の文章をより論理的に書くと次のようになるだろう。
「お菓子の数は、"子供に4個づつ配ると10個あまる"という数である」
すると、次の文は
「また、お菓子の数は、"5個づつ配ると5個足りない"という数でもある」。
日本語としては、どーかなーというものだが、こう書いてあれば、
「ああ、お菓子の数を2通りに言い表しているから、式が立つな」と
思えるのではないだろうか。
 
ここで言いたいことは、日本語批判では(絶対)なく、あいまいな表現から
「具体的に何を言っているか」を見つけられないと、方程式は立てにくい
のではないか、ということだ。