ノート・我が家の場合

娘の場合、「どんな授業してるの?」と聞くと、ノートを持ってきて、見せてくれる。
かわいい。ほんとにかわいい。
私は、そのときに、一緒にノートを読むようにしている。
おおげさに感心してあげると、やる気が出るようだ。
 
(ただ、公立中学校のノートは、「成績評価のための提出物」でもあり、
 そういうノートは、いろいろな意味で、取り扱い注意だ。
 たとえば、あとから、何かを書き込むと問題になると思う。
 その「何か」が、たまたま、先生の気に入らないものだった場合。
 これは、正直なところ、本当に、もったいないことだと思う。)
 
息子の場合、「どんな授業してるの?」と聞くのはなかなか難しい。
いや、そう聞くことはできるし、すると、先生とか友達の様子を楽しそうに
話してくれる。
が、授業の内容そのものを聞くと、思い切り、めんどくさそうになる。
だがっ。最近、ちょっとおもしろい方法が(偶然)見つかった。
私が、問題を出してみたところ、息子も乗ってきた。
そして、自分からノートを引っ張り出して、そこから、私へ問題を出し始めたのだ!
(息子は勝負が大好き。特に、私を負かしたいらしい。かわいいよぉ。)
これは、すごく楽しい。
 
妻の場合、もある。
家族で何かの話をしていたときのこと。
妻が、あるキャッチフレーズのことを言い出した。
なんでも自分が大学生の時に思いついたという、自慢のキャッチフレーズだ。
それは、まあ、妻の発明品であり、ここには書かない。
が、「ものごとは現在目に見えていることだけでなく、時間の変化の中で考え
なければならない」という意味のものだそうだ。
そのキャッチフレーズ、何度も聞いていて、「おもしろいな」くらいには思っていたのだが、
妻は、突然、自分はそのキャッチフレーズにしたがってすばらしいノートを作り、
そのおかげで成績もよかったのだと言い出したのだ。
これには、驚いた。
だって、そのキャッチフレーズ、ノートと関係があるとは思わなかったから。
(上記の意味も、そのときはじめて、知ったのだった。)
 
で、どうでもいい、私の場合。
私は、妻のキャッチフレーズの真の効力に感動し、「よ〜し、お父さん、お母さんの
キャッチフレーズにしたがって、新しく数学のノート作っちゃうかな」と
言ったところ、息子が、「そうして書きかけのノートを増やすんだね」。