私家版・子供のための国語勉強法3

自分のブログを見直してみたら、去年の今頃も、国語の勉強法を書いていた。
「国語の先取り学習・先行体験」というシリーズで、結局、未完に終わったやつだ。
なんだか、進歩ねーなーとも思う。
が、子供たちは成長している。
そのせいか、私の関心も、「先取り」とか「先行」から、「今」に移って来ている。
 
さて、私の国語学習の根幹にあるのは、通信添削のZ○のI科であると書いた。
この点は、何度言っても言い足りないくらいだ。
ただし、○会の勉強は、主に「訓練」であった。
(当時、旬報というのがついてきていて、これは、実にすばらしい参考書だったが。)
そして、もう1つ、私の国語学習の理論的支柱となったものがある。
それは、高田瑞穂先生による「新釈 現代文」である。
受験が終わると、受験が嫌いだった私は、大抵の受験参考書を、感謝しつつも
捨ててしまった。(ま、みなさん、そうでしょ?)
しかし、「これは捨てるには惜しい」と、残しておいた数少ない本もある。
「新釈 現代文」は、その中の1冊だ。
 
この本は、受験の国語(現代文)を「解く」ために必要な「たった一つのこと」を
説明する、と宣言しているのだが、次のような章立てだった。
 
 第1章 予備 (公的表現 ・・・)
 第2章 前提 (問題意識 ・・・)
 第3章 方法 (たった1つのこと ・・・)
 ・・・
 
実を言うと、ここまで激賞してナニなのだが、私は、この本を全部精読してはいない。
それだけの実力はなかったのだ。
本番は第3章で、確かに、その章も読んだのだが、私には、難しかった。
しかし、第1章(予備)と第2章(前提)は、何度も読み返した。
そして、それは「実際に役に立った」と強く感じるのだ。
(当時、新塔社という出版社から出ていましたが、今は、どうやら筑摩書房から
 復刻版が出ているようです。ご興味のある方は、ぜひどうぞ。
 ただし、現代の受験生には、内容が古いかもしれません。
 この点は、注意してください。)
 
私の「私家版・国語勉強法」は、この本の第1章、第2章を下敷きとするのである。
(「この本のクレジット」を示したいだけで、著作権を侵害するようなことはしません。
 また、本当に価値ある記述は、私のブログではなく、原著にあるわけです。
 ご興味のある方は買ってくださいね。)
ただし、いくつか、「心配」もあるので、それを最初に書いておきたい。
まず、この本は、大学受験生用の本なので、小中学生である私の子供たちには
直接適用できない、ということだ。
もう1つは、やはり、「内容が古いのではないか」という危惧だ。
(今の私には、古いかどうか言えない。
 言えるくらいなら、私は、予備校で現代文を教えられると思う。)
 
続く。