自分と子供たちのための数学勉強法3

なんだか間があいちゃって、何を書きたかったのか、
ぼんやりしてしまった。えーと、確か、、、。 
中学生の数学の教科書・参考書を見ると、その内容の薄さに驚く。
という話を前回した。
 
ウソだと思ったら、たとえば、歴史の教科書と見比べてみるといい。
数学の教科書に書いてある公式なんか、3年分全部あわせても、
おそらく12ページ以下に収まると思う。
(参考書の前後にある「公式まとめ」の見開きページの数だ。)
 
それでは、中学生は何をしているのかというと、それらの公式に
習熟するための訓練をしているのだ。
はじめは、公式丸出しのやさしーい問題から、使える公式を
なかなか思いつかないものまで、何度も何度も、繰り返し問題を
解かされているのだ。
 
私自身いつのまにか忘れていたのだが、中学の数学のはじめには、
拷問のように、「プラスマイナスの計算練習」がある。
(私のときは、集合からはじまったのだが。)
中学2年生のはじめには、「文字の計算練習」だ。
子供たちは、これをエンエンとやらされる。
 
実は、子供に数学を教えるとき、ここをどうやって乗り越えるか、
大いに悩んだ。
-3 - ( 1 - (-2)) = ? なんて問題だ。
なにしろ、子供にとってははじめてのことだから、そんなに
スラスラ答を出せない。見ていると、符号を間違えたりする。
「あっ。そこ。なんで間違える?さっきはできたじゃん」なんて思う。
 
間違える以上、ここをいい加減にすますことはできない。
だから、なかなかそこから抜け出せない。
しかし、もちろん、やってて楽しいところではない。
「でも、ここを抜ければ必ず、おもしろいところに行ける」と
思って歯をくいしばって、、、いたのだが、教科書を見ると、
どんなに進んでも、あんまり楽しそうなところがないのだ。
 
私は、方程式とか関数とか、楽しいと思った。
(受験算数をやっていたので、最初は、反発したけれど。)
ところが、教科書や参考書を見ると、そんなに楽しそうでもない。
なんと言うか、やっぱり、大部分が計算練習のような?
 
ゆとり教育で教科書の内容が薄くなったということもあると思う。
しかし、また、「私が大人になってしまったから」という面も
あるのだろう。
 
幸い、息子は、「計算規則」の部分は、抜け出してくれた。
が、ここでちょっと、考えてみたいのだ。
「数学の勉強って何?」ってことを。
息子は、(そして、次に、娘は)数学を楽しんでいるだろうか。
 
続く。