子供は勉強が好き再論5

前回いろいろ書いて、なんだかすっきりした。前回は、
 
 ポイントは、「反抗期、部活、宿題、成績、自主性、好き嫌い」の複雑な
 方程式をどう解くかだろうか。
 
なんて書いたが、実際のところ、それほど複雑でもないような気がしてきた。
 
確かに、複雑ではあるが、切り分けて考えることもできる。
「反抗期」「自主性」「好き嫌い」は難しいが、それ以外は、要するに、
「どれだけの時間があり、それをどう使うか」ということである。
これは、ごく普通のやり方で、「勉強計画」を考えればよいだけだろう。
ここで重要なのは、時間が足りないのなら、それは受け入れるしかない、
ということだ。
そして、、、なんと言うか、「可能な勉強時間」はどうせ少ないのだから、
そんなに壮大な勉強計画など、たつはずもないのだ。
 
「反抗期」「自主性」はよくわからいのだが、よくわからなくていい
ような気もする。みんな通ってきた道じゃないか。
 
「好き嫌い」は微妙だ。
私の心の奥では結論があるような気がする。
いや、ないのかな?
しかし、まあ、これも悩んでみようと思う。
 
そんなところである。
あとは、自分の子供を信じていればいいのだろう。
  
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ところで、前回書かなかったことに、「勉強の成果」の話がある。その話。
 
小学生の場合、成長が速く、また、努力の成果が出るのが早い。
たとえば、「出題範囲が示される漢字テスト」などは、ちゃんと勉強させるか
どうかで、驚くほどの点差がつく。
前に、「小学校時代は、特別な試験勉強はさせなかった」と書いたが、
先生が「来週、これこれの範囲で試験をするので勉強してくるように」と言った
場合は、もちろん、勉強させた。
それは、宿題のようなものなのだ。
このような勉強は、ちゃんとやらせればその努力がかなり直接的に点数に反映
されるので、「努力は報われる」ということを教えるのに、実に都合がよい。
 
さて、中学生になっても、著しい成長は続く。
が、勉強に関しては、「努力の成果が出るのが早い」とは言えなくなってくる。
ちょっと勉強しただけでは、勉強の全体像がわからないし、当然、成果も
出にくくなっている。
また、子供の視野も広くなっているので、「子供だましの成果」はとっくに
見破っているのだ。
人間、いつかは、「目に見える成果が出なくても努力を続ける」ということを
おぼえなくてはならないはずだ。
それが今なのだろうか。