子供は勉強が好き再論3

で、ちょっと横道へ。
 
私は、教育マニアになって以来かなりの「教育本・勉強本」を読んだ。
それらは、大きく分けると、
 
 ・小学生の教育もの(教育本)
 ・大学入試もの(受験勉強本)
 ・サラリーマンもの(資格試験勉強本)
 
である。
どれも大変役に立ったのだが、特に、「小学生の教育もの」は、
目からウロコが落ちるようだった。
この分野の本に書いてあることで、私が、理解したと思えるのは、
以下の通り。
 
 ・朝ごはんを食べさせること
 ・夜更かしをさせないこと
 ・子供と会話をすること
 ・好きなことをやらせること
 ・計算ドリルや漢字ドリルをやらせること
 ・音読をさせること
 
これらは、どれも書き下せばなんということもないのだが、実際には、
秘中の秘とも言うべきものだと思う。
 
が、やっぱり、これは小学生(や幼児)の話だ。
子供が中学生になると、「で、その先は?」と思ってしまう。
我が家では、おかげさまで、息子も娘もすくすく育ってくれている。
で、あとはほっとけばいいんでしょうか?
 
実は、中学生の教育ものはほとんど見当たらない。
ないわけではないようだが、私が見つけたものは、「小学生の教育もの」に
似た内容だった。また、後述の「大学入試もの」の要素もかなりあった。
それはそれで納得がいくものではある。 
 
ところで、私が見たものでは、「大学入試もの」と「サラリーマンもの」の
2つは、内容がよく似ていた。
それらは、私には
 
 ・記憶学習のノウハウ集
 
に思えるのだ。
実際には、心構え、一般的な勉強方法、時間の活用法、本の読み方、ツール
の利用法など、多くの、そして、多様な情報があり、大変有益であった。
ただ、どの本も、結局のところ、その中心となる部分は、「記憶学習のノウ
ハウ」に見えた。
これは、決して批判をしているのではない。大学入試でも、資格試験でも、
または、出世のための自己研鑽でも、「記憶学習」は極めて重要だ。
だから、それらのノウハウは大変有益なのだ。
 
しかしまた、「思考力をつける(つけさせる)」などということに関しては、
もう少し何かあるのでは、と思ってしまうのだ。
 
注:音読に関しては、実は、疑問がある。
音読が脳に良いことは、私の感覚では、明白だ。
しかし、「音読のクセが黙読の速度を落としている」というご意見があり、
それも事実のように思う。
何を隠そう、私自身が、黙読しながらも擬音読をしていて、おそらくそのために、
読むスピードが落ちているのは確かだ。
それゆえ、「高学年になったら音読はやめさせた方がよい」というご意見もある。
これは、実に悩むところである。
ちなみに、私は、英語・古文・漢文は、高校生まで音読していた。