ワカルvsナレル2

人間には限られた時間しかしない。
だから、何をすべきか、何をすべきでないか、決めなければならない。
それでは、ワカルとナレル、つまり、理解と習熟。
どちらをどの程度重視するか。また、順番をどうするのか。
 
もちろん、簡単に言うことはできない。
 
前にも書いたが、自己申告はあてにならない。と思う。
たとえば、「反復学習を否定し、理解最重視を説く先生」が、実質的に反復学習を
させている例を、私は知っている。ご本人にそのつもりは、たぶん、ない。
逆に、徹底反復を主張しながら、大して反復学習をさせない先生もいる。
もちろん、「発言者がウソをついている」ということではない。
「○○を重視する(やらせる)」は、基本的に、主観に基づく発言だからだ。
 
このような状況で、一番、よくないのは、「どちらも徹底的にやる」という考え方、
つまり、「理解学習にも習熟学習にも徹底的に時間を取る」という考え方だと思う。
小中学生を何時間も勉強させることが良いとは思えないからだ。
(しかも、1日24時間勉強させても、時間が足りる保証はない。)
 
まず、勉強の順番としては、これまで、私は
 
 ざっと理解させる
    ↓
 反復練習させる
    ↓
 理解を深めさせる
 
というコースがもっとも効率的だと思う、と書いてきた。
それぞれの段階に、適当に時間を割り振って、もっとも効果的になるようにするわけだ。
 
実際に、どのくらいの時間をかけるかは、ケースバイケースとなる。
だから、ここでそのような話はできない。
しかし、それぞれの段階で注意すべきことはあるだろうか。