中学生の数学の参考書に感動した

上記のような話題を繰り返したのには、理由がある。
実は、今日、中学一年生の数学の参考書を読んでいて、いたく感動したからなのだ。
それは、三角形の作図の問題だった。
以下のような三角形を作図せよ。
 
 1.AB = 3cm BC = 5cm CA = 4cm
 2.AB = 3cm BC = 5cm 角B = 30度
 3.BC = 5cm 角A = 30度 角B= 40度
 
こんな感じだ。確かに、私自身、こんな問題をやった記憶が、ぼんやりとだがある。
コンパスと定規で三角形を書いていくのは、実に、爽快だった。ような気がする。
だが、そのときは、気がつかなかった。
上記の三角形の形状の与え方は、三角形の合同条件に対応しているのだということに。
(三辺が等しい、二辺とその間の角が等しい、一辺とその両端の角が等しい、ですね。)
上の問題は、楽しく三角形を書いているうちに、あとで習う「三角形の合同条件」の
「先行体験」になるわけだ。
よくできてるなーと感心した。
実は、この問題に限らず、最近、算数や数学の教科書や参考書を読んでいて、
「この配列は絶妙だな」と思うことが多い。
これは、優秀な教育者、数学者が、長い歴史をかけて作ってきた配列だろうと思う。