先取り学習vs先行体験10

理科編。と言ってあまり書くことはない。
 
理科にも暗記が要求される。
暗記の量は、「数学 < 理科 < 社会科」といったところだろうか。
理科は数学に似ていると思われ勝ちだが、社会科にも似ていると思う。
社会科のキモを「人間や人間社会への興味」とするなら、理科のキモは
「自然や科学への興味」ということだろうか。
したがって、社会の「人間や人間社会への興味」を「自然や科学への興味」と
置き換えれば、理科も社会と同様だと思う。
つまり、先取り学習も先行体験も有効。子供たちには、単なる知識の
暗記を強要するより、自然や科学への興味を持たせるようにしたい。
ただし、知識の暗記そのものは、必要である。
ということになるのではないか。
 
特に、おもしろい結論ではないなー。
なので、以下、思いつくままに、我が家の事情などを補足。
 
私は、子供の頃、親に、望遠鏡と顕微鏡を買ってもらって、うれしかった記憶がある。
(正確には、望遠鏡は私へのプレゼントで、顕微鏡は弟へのプレゼントだった。)
子供たちの成長をまって、満を持して買ってやろうと思っていたのだが、望遠鏡は、
弟におもちゃの望遠鏡をプレゼントされ、それで、決着が着いてしまったような気がする。
それなりによろこんでいたが、実のところ、望遠鏡で星を見ても、それほどすごい
ものが見えるわけではない。(いえ、一部の人は、「すごい」と思うわけですが。)
顕微鏡はどうするかなーと思っているうちに、息子も娘も、学校の先生に、水中の
微生物を顕微鏡で見せていただいたという。それは、なかなか感動的だったようだ
(先生方、ありがとうございます)が、そうすると、ウチでやることもないかなあと。
 
前に書いたが、一度思い立って理科の勉強(植物の分類)をやった。
それは大成功だったと思うが、続いていない。
基本的に、理科の勉強をずっとやってられるほど、私にも子供たちにも時間がないのだ。
それが一番のポイントかもしれない。
 
理科の教科書には、ニュートンだのダーウィンだのといった科学の偉人の絵や紹介が
載っていることが多いような気がする。
(一方、算数や数学の教科書には、偉人の絵や紹介はあまりないように思う。
 たまに、ガウスの絵や関孝和の紹介なんかが載ってるような気もするが。)
理科は「自然そのもの」だけでなく、「科学」への興味をも重視しているからではないか。
いずれにしても、子供たちには、科学者の話はおもしろいようだ。
(最近私が読んでいる志賀先生の本には、数学者の話がかなりある。
 フーリエなんかの話をすると、おもしろがるが、彼らが何をしたかは、説明が難しい。
 と言うか、私もよくわからない。)
 
私も妻も理科系で、理科については、一家言ある。
それがかえって家庭での理科の先行体験を難しくしている面もあると思う。
「こんなものを理科だと思ってありがたがっているとは、おめでたいな」なんて、
美味しんぼ山岡士郎的な発言こそしないが、私は、「f = maの出てこない理科」なんて、
語りたくない。(ウソです。言いすぎです。ごめんなさい。)
また、妻が得意の生物系の話をはじめると、私は、なんだか居心地が悪い。
別に嫌ではないが、私と妻の知識の違いに、会話がしにくくなるのだ。
逆に、私が物理系の話をすると、妻が居心地が悪いようだ。

理科編はここまでっす。