アニソンで

うちには、アニメのナル○のCDがある。
その中の一曲(TUBEだったかな)に、「意味のない出会いや無駄な努力はない」という
フレーズがあって、はじめて聞いたとき、息子は、しみじみ「そうなんだよなー」と言った。
そして、ときどきその歌を口ずさんでいた。
息子がそんな風に人生を見ていることをとてもうれしく思う。
のだが、ちょっとユサブリをかけてみようと、「ほんとか?ほんとにそうか?」と言うと、
まっすぐな目をして、「そうだよ!」と言う。
うーーーん。すばらしいよ。
 
でも、その反応が好ましくて好ましくて、ついイタズラ心が止まらない。
「じゃあ、会社で、えばるだけで、何もできず、人間的にもまったく尊敬できない人が上司に
なりました。それでも、それは意味のある出会いなの?」と言うと、「それでも意味はあるっ」。
よしよし。
「じゃあ、その上司に取り入るため、一生懸命ゴマをすったけど、その上司は会社をクビに
なっちゃって、ゴマをすった分の元が取れなかったとして、その努力は無駄じゃないの?」
と言うと、ちょっとつまってから、「う〜。無駄じゃないっ。・・・はず」。
 
いや、かわいい、かわいい。
と思って、息子がその歌を口ずさむたびに、繰り返してしまった。
ごめん。やりすぎたよ。これじゃあ、ただのイジワルだね。