思考の期間・その2

「短時間に集中する思考力」と「長期間考え続ける思考力」の2つがあるのではないか、
そして、どちらかではなく、両方必要だと思えるということを書いた。
「短時間に集中する思考力」は、ちょっと意味がわかりにくいので、
「短時間に発揮する思考力」と言い直すことにする。(本人的には一緒です。)
 
これらの思考力の両方とも必要だと思うが、「短時間に発揮する思考力」は必須だろう。
これを身につけるために、たとえば、テストを利用することができると思う。
テストは、「短時間に発揮する思考力」を必要とする。したがって、テストの準備をしたり、
テストを受けたりすることで、このタイプの思考力を身につけることができると思うのだ。
入学試験などは、選別されるために受けるわけだが、自分の思考力をつけるために利用しても
よいのではないだろうか。
本番をそんな風に考えることができないなら、模擬試験や資格試験を利用してもよいと思う。
 
もちろん、「テストの問題なんかくだらない」という意見もある。
それはそうだとしても、「短時間に発揮する思考力」を鍛えるために、その練習として、テストは
有用ではないだろうか。いずれにしても「練習用のもの」なんか、所詮は、くだらないものなのだ。
(もちろん、「受からなければならない試験」があるのなら、のんきなことは言ってられないが。)
 
「長期間考え続ける思考力」は、私としては、何日とか、何ヶ月とか、場合によっては、何年にも
わたる期間維持する思考力、というつもりだ。
「人生の難問」は、テスト問題のように、数分で解ける必要もないが、数分で解けるものでもない。
何日も、何ヶ月も、ときに、何年も考え続けて、答を出さなければならないものだ。
 
そういう問題は、結局のところ、出会ってから必死で考えなければいけないものだし、そのための
訓練なんか意味がないか、必要がないかもしれない。実際、私自身は、そんな訓練をした記憶はない。
しかし、それでも、私は、「長期間考え続ける思考力」の有効な訓練があると思うのだ。
 
続く。