たまたま目に付いた
 
 12歳までに「絶対学力」を育てる学習法 糸山泰造著
 
を3分の2くらいまで読んだ。
(後記:後日、最後まで読んだ。)
 
私は、このブログで何度も書いているように、徹底反復や単純計算の練習の支持者である。
上記の本(「絶対学力」と略記)は、パラパラっと見たところ、それらに反対しているようだったので、
まあ、考え方の違う人の本を読むのもいいだろうと購入したもの。
予想通り、徹底反復や「読み、書き、計算」の練習といった、私が(そして、最近ではかなりの人が)
大賛成している勉強方法を、否定するものだった。驚いたことに、徹底反復や単純計算の反対者の多くが
言うような「そんな勉強だけではダメ」ではなく、「そんな勉強をしてはいけない」と主張している。
陰山先生やドラゴン桜先生に、真っ向から反対しているわけだ。
前に書いた、私がはまっている
 
 数学に感動する頭をつくる 栗田哲也著
 
は、子供の頃には「徹底した暗算能力を」「理由なんかわからなくても訓練」という主張なので、
栗田先生とも違う。実際、栗田先生は、小学校低学年での公文式をかなり推しているのに対し、
糸山先生が手ひどく否定している「○○式」(←文中の書き方)は、どうも公文式のことを
指しているように見える。(違ったらごめんなさい。)
 
まず、言っておくと、私はやはり「徹底反復の支持者」である。
したがって(?)、糸山先生の御主張の多くに必ずしも賛成できない。
しかし、自分が絶対正しいというほどの確信を持っているわけでもない。
「計算問題は好きだが、文章問題は嫌い」という子供は現実に存在するし、子供をそうしたくない指導者
(親や先生)には、一読の価値があると思う。
また、「絶対学力」で紹介されている勉強方法は、とても示唆に富むもので、買って本当によかったと思う。
 
陰山式、栗田式、糸山式、などと言わせてもらうとすると、それらのどれが一番よいかは、
その教育を受ける子供や環境・指導者よって、変わってくるのではないかと思う。
(玉虫色でごめんなさい。)
 
ところで、私がときどき書く「ドラゴン桜先生」というのは、漫画「ドラゴン桜」に出てくる
桜木先生(とその一派)を指す。「ドラゴン桜」には、実際の教育者も協力しているようで、中でも、
 
 「ドラゴン桜」わが子の「東大合格力」を引き出す7つの親力 親野智可等
 
は秀逸だと思った。題名がアレなんで、本屋さんで買うときはずかしいが、内容はすばらしい。