老いとの戦い

ここ何年も「自分の老いとの戦い」がひとつのテーマになっている。振り返ってみると以下のよう。
 
30代前半
30代に入り「おっさん」になったことを自覚した。
しかし、まだまだ自分は若いつもりだった。
ちなみに、「兄貴分」というポジションにいて、若者にも比較的人気があった。と思う。
ただ、この頃から、「老い」を意識し始める。
 
30代後半
「幸せってなんだろう」と考える日々が続く。
別に不幸せであったわけではなく、むしろ、基本的に幸せだったが、「若い頃追い求めたものを
もう追い求めることはできない」ということから、「じゃあ、俺の人生の目標って何?と言うか、
幸せって何?」って考えた。
子供ができたことで、「ああ、これで残りの人生は、余生だ」とほっとした思いもあった。
若者が、自分を明らかに年長者扱いするようになり、「それらしい身だしなみをしないと
いけないかなあ。でも、それってどうするんだろう」などと考えるようになる。
鏡に映る自分の顔が老けてきているのが、とても残念だった。
が、顔色はともかく、脳みそが健康なら、いつまでも好きなことができると感じた。
脳みそはあと40年は健康であろうから、「お、年取っても平気じゃん」と思った。
この頃、がむしゃらに仕事をしていた。と思う。
 
40代前半
30代後半の仕事をがむしゃらに続行。
何でもきるような気がして、そのうち、「老い」も「幸せ」も考えなくなった。
ただ、引退間際の人が、人生について語りだすと、かなりの関心を持って聞いたと思う。
 
40代後半(今)
「これは徹夜でやっちゃおう」と思っていても、いざ夜になると寝てしまうことが多くなる。
もともと夜型だったので、「???」だったが、さすがに、それが続くと、
「体がもたないからだ」と気がつき始める。
ここで、ハタと膝を打つ。「ああ、これが老いだ」と。
そう思ってみると、いろいろな点で、「衰え」を感じる。計算力、記憶力、スピード。
「いや、若いもんには負けん」と思うのだが。
そうそう。怒りっぽくなって、若者には煙たがられてる様子。
40代後半でこんな調子なら、70代まで脳みそ元気といえるのだろうか、と不安になる。
最近、「昔の夢」がまた頭をもたげてくる。
いや、常識で考えると第一線で活躍することは無理だから、まあ、第三線くらいに行けないかと。
それと子供たちが成長してきて、「子供の教育」がおもしろくなる。
(「子育て」は、誕生のときからだが、いわゆる勉強の話。)