算数

ゆとり教育が終わり、計算ドリルなどが重視されてきた。ようだ。
この風潮は、大いに喜ばしいと思う。
計算ドリル(や漢字の書き取り)とは、つまり、反復練習だ。
これは、いわゆるクリエイティブな学習ではない。
しかし、クリエイティブな活動は、基礎ができてこそできるはずだ。
 
計算ドリルといえば、陰山先生が広めた100マス計算が有名だ。
しかし、多くの小学校では、100マス計算は「ときどきやる」というようだ。
100マス計算に関する限り、「ときどきやる」ということには賛成できない。
やるなら毎日、できれば、1日2回やるべきだ。
ときどきやっても、効果はほとんど期待できないからだ。
それに、回数が少ないと子供たち間の差がかえって出るのではないだろうか。
本来は、「他人との競争」ではなく、「自分との競争」であるのだが。
 
ところで、「計算練習なんかかわいそうだ」と思う大人も多い。
また、数学がよくできる人から、「計算練習に(あまり)意味ない」という批判もある。
私は、どちらも、そうは思わない。