勉強を続ける仕組み2

息子が高校に入ると、気が早くおせっかいで過保護な私は「大学合格体験記」というのを
何冊も買ってきて、研究に入った。(←笑うとこです。)
 
この話の主題に関係ないが、一応言っておくと、当時(たぶん、おおまかには今も)、
大学入試は「ちゃっちゃっとすませたい通過儀礼」のように考えていた。
必ずしも世間的に良いと言われる大学に入る必要はないと思うが、自分で納得のいく大学には
入ってほしいと思った。
そして、3年もあれば、やりようによって、ずいぶん結果が変わるだろうから、
「良い方法」があるなら、採用したいと思ったのである。
 
で、体験記の中で、「なるほど!」と思うものがあった。
それは、「ネットに自分の勉強の進捗を書き込み、それを友人と共有する」というものだった。
そうすることで、切磋琢磨ができるというわけである。
これは、まさにこの話の主題の「勉強を続ける仕組み」の1つであろう。
 
もちろん、仲の良い、かつ、勉強をする気のある友人を作らなければならないので、
高校入学したての息子にすぐできるか疑問ではあったが、おそるおそる言ってみた。
おそるおそる言ったのは、まあ、私にも常識があるから。
 
しかし、息子は一言のもとに却下した。
「そんなのやんないよ」と。
 
たぶん、当時の息子にとって、大学入試なんてはるか彼方の話であり、高校入学早々に
考えることではなかったのだと思う。
しかし、それよりも何よりも、息子も、息子の友人たちも、そういうタイプの人間ではなかった。
まあ、敢えて、言うなら、もっと大物だったのだ。
(それは、もともと感じてはいたが、成長とともにより鮮明になっていった。)
 
私はこの「ネット利用の方法」は本当に良いと思う。
しかし、やはり、誰にでも適用できる方法ではないと思う。
 
今回の話のポイントは、「勉強を続ける仕組み」は様々だが、万人に適用できる方法は、おそらく
ないと思う、ということである。