娘のギャグ

まだ決まっていない頃、早々と○人を決めた友人が「○人ギャグ」を飛ばしたらしい。
わざわざ言うまでもないが、そうすることで自分の気持ちを保っていたのだと思う。
で、みんな(多くはまだ決まっていない友人たち)は笑ったそうだが、正直者の娘は「笑えないよ」と
言ってしまったらしい。いや、単に正直なだけだ。
するとその(とても性格の良い)友人は「ごめん」と謝ったそうだ。
娘としては謝ってくるとは夢にも思っていなかったそうで、そのときはじめてその友人の気持ちを
思い量り、とても後悔したようである。
 
その後、ずっと後悔していた娘はそのことを仲の良い友人に話したそうだ。
娘としては、「この件はもうこれ以上いじらない方がよい」と(まともですよね?)判断したらしく、
しかし、自分の気持ちもなかなか平静を取り戻せずだったのだろう。
すると、その(これまた大変性格は良い)友人は、件の友人に「○○(娘)はとても後悔してる」と
わざわざ言いに行ってくれたそうである。
 
いや、それは、その、そういうことを娘はしたくなかったわけで、娘も「傷口に塩を塗る行為だよね」と言う。
が、もちろん、その友人に悪気がないことはわかっている。
「あの子は、自分が鉄のハートを持っているから、みんなそうだと思ってるんだよ」と。
 
そんな娘。
今は自分が○人ギャグを飛ばしまくっている。
同じ予備校に通うことになった友人と「今の私たちって、何を言っても自虐ギャグになっちゃうよね」と
言って笑ったそうである。
 
全員に幸あれと思う。