息子は語る

息子「おやじ、問題出すよ。"位相空間圏論の言葉で記述できるか"」
私 「わかんないけど、できるんじゃない?」
息子「で?」
私 「で?」
息子「だから、ちゃんと記述してみて」
私 「え?あ、えーと、うーんと」
息子「じゃ、まず、集合を記述してみて」
私 「え?集合?えーと、そうだな。キャップとかカップとかを記述すればいいんだよね」
息子「おやじ、本当に圏論勉強したの?
   マクレーン5章まで読んだんでしょ?
   あそこまでは、"幼稚園の圏論"ってよばれてるけど、まあそれでもいいや。
   そこまでもわかってないって、ちゃんと勉強してたの?」
私 「あうあう」(涙目)
息子「hom集合あるでしょ?」
私 「え、ちょっと待て。hom集合って、そこを集合って言うなら、もう集合あるじゃん?
   じゃ、その、えーと、"終対象からXへのhom集合が集合としてのXを表す"かな?」
息子「そう。じゃ、位相空間は?」
私 「位相空間ってなんだっけ?」(おどおど)
息子「そこから?集合とその集合の開部分集合の集合を決めればいいんだよ」
私 「あ、それなら、わかる。
   じゃ、だから、開集合を定義すればいいんだよね」
息子「だから、それを聞いてるんだよ」
私 「ギブアップ」
息子「位相空間{0, 1}からのhom集合を考えればいいんだ」
 
な、なるほどね。
おもしろかったよ。
しかし、なんだな。
息子よ。
 
おまえは、ほんとーに、若い頃の私に似ているよ。
 
あと、おまえは知らんだろうけど、宇宙大作戦には位相光線銃ってのがあったんだよ。