私の話と息子の話

私の話。
 
たとえば、三平方の定理。あれをね。
「ちょっと待って、今思い出すから。ほら、直角三角形のぉ・・・」なんて
言ってやっと思い出す人は、三平方の定理をうまく使えないと思う。
こういうものは「使えるレベル」になっておくべきではないのか?
 
という話だった。
息子は言う。
 
うん、そうだと思うよ。
代数の定理の中に、NAKの補題ってのがあってね。
(名前だけは知ってるよ。つか、一度は理解したよ。堀田先生の本読んだから。)
代数の人たちは、NAKの補題を使っても、使ったって意識にのぼらないんだって。
 
ほうほう。
あの辺(ヤコブソンの根基あたり)は数学科の学生がダウンしちゃう難しいところって、
誰か書いてたような気がするんだけど(未確認)、なるほど、おもしろいね。
まあ、お父さんなんか、Zorn補題を使っても、全然気が付かないけどね。
って、もうその話はいいか。