息子のお言葉と私の感想

息子に言った。
「最近は"覚えなくてもいい。練習しなくてもいい"という人が多いけど、
 お父さんは違うと思う。覚えて、練習すべきだと思う」と。
 
すると、かわいい息子のやつ。
「最近、親父と同世代の人で、そういうことを言う人が多い。
 覚えた方がいい、練習した方がいいって」。
 
え?
私は、私だけが、50年以上の年月をかけてたどり着いた、ある種の悟り、
自分だけの悟りを話したつもりなのに、「そういうことを言う人が多い」?
そうなの?
私と同じ世代?
 
で、気が付いた。
そうなのかもしれない。
我々の世代では、受験戦争・受験地獄と言われるようになり、一定の批判をされながらも、
詰め込み教育が基本だった。
 
ゆとり教育」を考え出し推進した人たちは、私と同世代の人々だ。
彼らの「ゆとり教育」は、詰め込み教育への反省から出ているもので、その気持ちは
とてもよくわかった。
たぶん、同世代の人はみなわかっていたと思う。
間違いだったけど。
 
そして、これまた同世代の人たちが一斉に同じように、「ゆとり教育」への反省を考えて
いるのかもしれない。