スポーツ勉強法

あ、いえ、普通の勉強の話である。
 
以下のような話を聞くことがあるような気がする。
 
・なるべく楽に勉強させたい。
・勉強以外の時間も取らせて上げたい。そのための効率よい勉強法が知りたい。
・多少無理にでも勉強させると、後で楽ができるはず。
・真の学力をつけるには、学校の勉強より塾の勉強が大事。
・成績が上がったら、がんばったんだから、ご褒美を上げる。
・成績が下がったら、自覚を促すために、罰を科す。
・成績を上げるためには、親が日々口を出すべき。
・成績のことには、親が口を出すべきではない。
・勉強は塾に任せるべき。家庭ではリラックスさせた方がいい。
 
どれも親心だと思う。
さて、「勉強する」「成績を上げる」を「Jリーガーになる」と置き換えるとどうなるだろう。
 
・なるべく楽にJリーガーにならせたい。
・練習以外の時間も取らせて上げたい。そのため効率よくJリーガーになる方法が知りたい。
・多少無理にでも練習させると、後で楽にJリーガーになれるはず。
・Jリーガーになるには、学校の体育や部活動よりチームの練習が大事。
・試合で活躍して、Jリーガーになれそうなら、がんばったんだから、ご褒美を上げる。
・試合で活躍できず、Jリーガーになるのが難しそうなら、自覚を促すために、罰を科す。
・Jリーガーにならせるためには、親が日々口を出すべき。
・Jリーガーにならせるためには、親が口を出すべきではない。
・Jリーガーにならせるには、練習はチームに任せるべき。家庭ではリラックスさせた方がいい。
 
それでは、「勉強する」「成績を上げる」を「自分(親自身)程度になる」とするとどうだろう。
 
・なるべく楽に自分程度の人間にならせたい。
・勉強以外の時間も取らせて上げたい。そのため効率よく自分程度の人間になる方法が知りたい。
・多少無理にでも勉強させると、後で楽に自分程度の人間になれるはず。
・自分程度の人間になるには、学校の勉強より塾の勉強が大事。
・成績が上がって、自分程度の人間になれそうなら、がんばったんだから、ご褒美を上げる。
・成績が下がって、自分程度の人間になれそうもなかったら、自覚を促すために、罰を科す。
・自分程度の人間にならせるためには、親が日々口を出すべき。
・自分程度の人間にならせるためには、親が口を出すべきではない。
・自分程度の人間にならせるためには、勉強は塾に任せるべき。家庭ではリラックスさせた方がいい。
 
まあ、そんな感じで。
多少以上の悪趣味感はぬぐえないが。
 
多くの親は、子供に「自分以上になってほしい」と思っているのではないだろうか。
しかし、「自分以上」とはどの辺をさしているのだろうか?
もし、Jリーガーを目指させるならそれなりの、草サッカーのストライカーを目指させるならまた
それなりのやり方があると思う。
いずれにしても、「目指させるレベルの人」がそばにいないと難しいと思う。
「難しい=不可能」ではない。
しかし、少なくとも、「すごく難しい」という自覚を親は持つべきだと思う。