高校数学の7つ道具 4
「数学が得意で得意でしょうがなくて、勉強法方なんか別に興味もない」
というのでなければ、次のような方法はどうだろうか。という提案をした。
Step1 基本問題とそのエッセンスを覚える。
Step2 同じエッセンスを使う見た目の違う問題が多数あることを覚悟する。
Step3 自分でそのエッセンスを使えるようにしておく。
Step4 実際問題が出ても慌てずやる。
そして、大事なことは、Step2を抜けることだ。と書いた。
この「基本問題とそのエッセンス」が私が言うところの「高校数学の7つ
道具」の1つである。
しかし、ノリで7つ道具と書いたが、たった7つで終わるとは思えない。
たぶん、いくつもあるのだろう。
それらのすべてを身に付けておかなければ、受、いや、ほら、えーと、
コホン、その受験のときに困るのだ。
しかし、たとえば、1/k(k + 1) は例にしやすいのだが、数学の問題として、
おもしろいだろうか?
おもしろければそれでいいと思う。がんばってください。
しかし、私には、それほどおもしろいと思えない。
それでも、受験のため、網羅的に必要な道具を身に付けなければ・・・と
いうのは正しいと思う。
しかし、それは精神衛生にかなり悪いような気がする。
そして、その精神衛生上の悪さが、勉強をストップさせてしまうのならば、
結局、何もしなかったのと同じである。
もし数学が得意でないなら、(申し訳ないですが)「必ず得意になる方法」の
ような夢を追うのはやめて、ダメモトで「ゆったり」考えた方がよいと思う。
たとえば、キィ〜ッとなってすべてを身に付けようとするのはやめて、まず、
たった1つだけ選んで身に付けてみる方が現実的ではないだろうか。
それでうまくいったら、次の1つ、また1つと使える道具を増やしていくのだ。
続く。