気液平衡とは何か

部屋の中にたくさんの小球があって、それらがあっちこっちに飛び回っている。
それらは、当然、まっすぐ飛び、壁などにぶつかると、跳ね返ってくる。
よく見ると、速い奴と遅い奴がいる。
壁にぶつかったあと遅くなるかと言うと、遅くなる奴もいるが、速くなる奴もいる。
どうやら、壁や床や天井も振動しているから、当たるタイミングによるらしい。
 
小球は小さいのであまり小球同士ぶつからない。
まったくぶつからないのが理想らしい。
しかし、ときどきぶつかって、たまに下に落ちる奴もいるのだが、
床の振動にはじかれたりして、また飛び始める。
 
部屋の中にいると小球がぶつかってくるものだから痛い。
それがものすごい数なので、一個一個「イテッ」とは言っていられず、
なんだか連続的に(あらゆる方向から)力を受けているようにも感じられる。
 
しばらくすると、壁が四方からゆっくりせまってきて、部屋が小さくなった。
近づいてきた壁に当たった小球の速さは少し増す。
しかし、壁の動きがゆっくりなので、それほどでもない。
 
そして、しばらくすると、小球の速さはだいたい元と同じになった。
小球は何度も壁(や床や天井)にぶつかるので、結局、壁の振動以上に
速い小球は、次第に勢いがなくなっていくからだ。
しかし、それでも連続して感じる「イテッ」は、前より回数が増えてる。
小球の速さは前と同じでも、ぶつかってくる回数は増えたからだ。
だって、部屋が狭くなって、小球の数は変わってないんだから、当然だ。
 
そうこうしているうちにまた壁が近づいてきた。
すると、あまりに狭くなったものだから、小球同士のぶつかりが結構起こる。
ぶつかった小球たちは、床に落ちてだんだん戻ってこなくなる。
どうやらお互いにひきつけあっていて、ぶよぶよした塊になって床に残るのだ。
ただ、よく見ると、たまに勢いのいい小球や壁の大揺れにはじかれて、
また空中に戻ってくる奴もいる。
逆に、空中からぶよぶよに突っ込んで出てこれなくなる奴もいる。
 
疲れたのでおしまい。