さよなら落窪姫

「古典なのにおもしろいっ」と思って娘と読んでいた「落窪物語」。
継母にいじめられる落窪姫を白馬の王子様道頼が救い出す・・・。
と、ここまでは、本当におもしろかった。
 
が、そのあとの展開がエグすぎる。
そこから道頼の復讐がはじまるのだが、それが本人にではなく、落窪姫の異母妹らに向かう。
その内容も、人を人とも思わないもので、許しがたい。娘も拒否。
 
ネットであらすじを確認したところ(そういうサイトを運営されている方に感謝します)、
事態は好転しない模様。
いや、作者の世界観では、「(ほとんど)すべてがハッピーエンド」なのかもしれない。
しかし、戦後民主主義で育った私には納得がいかない。
 
という訳で、本当に残念だけど、「落窪物語」を読むのは中止としたい。
敢えて言おう、現代人は平安人より優れていると。
なお、田辺聖子が「舞え舞え蝸牛―新・落窪物語」という題名で、改作を出しているらしい。
こちらはもう少し良い終わり方なのかもしれない。(未確認)
 
そうは言っても、ここまではおもしろかった。
娘の勉強にも、ものすごくなったと思う。
だから、ありがとう落窪姫。