理科の冬

私、妻、息子が理科のことで白熱することがある。
まあ、主に「生物」関係で、私は素人の強みでずかずか疑問を呈することができる。
それに、妻と息子が応じるのである。
 
たとえば、先日は、「スギは陰樹か陽樹か」。
娘の教科書に陰樹とか陽樹とかの話が書いてあって(はじめて知りました)、その例もある。
が、スギがどっちか書いてない。
私は子供のころスギ林のそばに住んでいたのだが、その経験から「スギは陰樹に違いない」
と主張すると、妻は「絶対陽樹」とゆずらない。
息子の奴は、「おやじ、陰樹の定義わかってる?」などと。
(ネットで調べたところ、やはり、陽樹らしい。
 ただ、「稚樹の頃は日陰でよく育つ」とあり、それじゃ、陰樹・陽樹の定義に納得いかない。
 が、まあ、それはそれ。今の主題ではない。)
 
で、そうした議論の最中、娘は、割りと知らん顔していることが多い。
これまでは、「1人だけ小さいから」とされてきたが、今や、議題は娘の教科書の内容である。
で、息子が言った。
「ちゃんと議論に参加しなきゃ。
 ○○(娘)が参加してこそ、ウチは理系家族として完成するんだから」と。
おお、いいぞう。
 
すると娘は「そんなのわからない。もしからしたら、私は文系になるかもしれない」などと。
いち早く反応したのは、もちろん、息子である。「無理だよ」と。
「そうだよ。社会の成績がアレで、今更文系なんて無理でしょ」と私が言うと、
「今やってる社会科が苦手なだけ。歴史は好きだから」などと反論する。
歴史が好きったって、ねぇ。
「じゃ、絶対王政から国民国家形成への流れを説明してみなさい」などと言ってみたかったが、
まあ、言わなかった。
 
娘は、息子や私(というか、主に息子だと思う)の理系文系談義が嫌いだそうだ。
で、その反発で「私は文系かも」発言になるのだそうだ。
「でへへ、本当は、私も理系」などと言っている。
 
え〜と、ここまでは前フリ。
そんなこんなで、この冬は(娘にとって)「理科の冬」とすることにしたのである。
さあ、生物と化学、勉強するぞぉ〜。