娘の数学道2

大人になると忘れてしまうことがある。
たとえば、数学で苦労したこととか。
で、「私は、生まれたときから数学に不自由したことはなかった」とか言い出す。
(いやいや、さすがに、これ↑は私の話じゃありませんぜ。私は苦労しましたから。)
 
しかし、娘が数学を学んでいる姿を見ると、「なるほどなー」と思うことがよくある。
たとえば、こんな問題。
 
問 3x + 4y = 37 を満たす自然数の組(x, y)をすべて述べよ。
 
こーゆーの確か不定方程式というんですよね。
娘は、不定方程式の解き方は習っていて、「3x + 4y = 37 の解を求めよ」なら一瞬である。
 
 x = 4n + 3  y = -3n + 7   ・・・(1)
 
しかし、「自然数の組」でハタと考え込んでいた。
言うまでもなく、これは、上の(1)のnに整数を入れてみて、
x、yがともに正なるものを全部書けばいい。
 
 (3, 7) (7, 4) (11, 1)     ・・・(2)
 
であろうよ。
 
(1)はすぐ出せるのに、(2)を出すのに時間がかかった、ということを責めてはいけない。
と思う。
(1)がすぐ出せるのは、優秀な先生に解き方を教わったから。
(2)がなかなか出せなかったのは、そういう考え方を教わっていなかったから。
だから、そこで悩んでいいんだと思う。
いや、悩まなければいけない。
 
私は、そこに数学があるんだと思う。
がんばれー。