「正義に人」補足

遠い遠い昔、小学校の先生に、「君たちの中にもずるい気持ちはあるでしょ」と言われた。
私は即座に「そんなのない」と思ったのだが、先生は真剣だった。
「胸に手を当ててよ〜く考えてみなさい」と。
実際、胸に手を当ててみたが、「何それ?」という感じだった。
(たぶん、そのときはじめて、「胸に手を当てる」という表現を聞いたのだ。
 すると、小学生は本当に胸に手を当てちゃうのである。かわいいもんだ。)
しかし、いろいろ話しているうちに、思い当たることはあった。いろいろと。
 
あの教育は必要だったと思う。
しかし、ものすごく難しいと思う。
下手をすると、「もともと悪くない子」を変な風に誘導してしまうかもしれないからだ。
今の小学校や中学校ではどうなのだろう。
モンスターなんちゃらがいる世界ではやりにくいかもしれない。
 
しかし、その教育は、親にはやれないのである。
え?だって、できないでしょ。