我が子たちの教育

私はできる限り、息子(上の子)にも娘(下の子)にも同じ様に接したい、
したがって、同じような教育をしたいと思っていた。
実際、今でもそう思っているのだが、現実は難しい。
 
ごく幼い頃、私の教育パワー(息子は、それを教育ヲタクと言う)は、
主に息子に向かっていたと思う。
それは、当然、息子の方が先に進んでいるからという理由もあったが、
娘は習い事中心の生活で、私が勉強を教える時間などなかったのだ。
その間、息子は、私の全力を全力で受け止めてくれていたと思う。
 
しかし、息子が高校受験期に入ると、私は息子の教育からは一歩下がった。
入試対策は塾に任せるしかないし、塾の宿題をやる以外に勉強時間など
あり得なかったのだ。
と、その頃、娘は中学に入り、私の指導をかなり長時間受けるようになった。
正直なところ、レベルの差はあるが、小学生の息子にしたような指導を、
娘には中学時代にすることになったのだ。
そのことについて、「もう少し早くはじめるべきではなかったか」という
思いもあるのだが、娘自身の選択でもあったと思う。
ただ、息子のときの経験から、「受験的なことは塾がやってくれる」という
ことがわかっており、読書のような「結果が出るまで時間がかかる事」を
中心にすることができた。
 
息子が高校に入ると、息子に対する私の直接指導は完全になくなった。
私は、「息子自身が拒否したから」と思っている。
が、息子は、「そんなことはない」と言っている。
まあ、いずれにしても、部活を2つもやり、文化祭も体育祭も全力でやって
いるのだから、家で勉強する時間などなかったのだ。
また、私も、自立は重要だと思っている。
 
そうこうするうちに娘が高校受験期に入った。
息子のときと同様に、私は手を引くつもりだったのだが、娘の塾の指導方針が
息子の塾とは違い、私が補習してあげることはできた。
また、娘は息子と違い内申点重視の県立高校を第一志望としており、
私は、定期試験対策のおつきあいもできた。
 
さて、とうとう息子は大学受験期に入る。
いよいよ私の出番などないだろうと思っていたのだが、そうでもないようだ。
高2の冬くらいから、息子の成績があまりよろしくないことを理由に、
「お父さん週末問題」というテストを作ってやらせるようにしていた。
何のことはない、問題集を切り抜いて作っているだけなのだ。
だから、私自身はあまり指導しているつもりはなかった。
しかし、息子はそれを指導と思っていることが最近わかった。
お父さんは感激である。本当にうれしい。
よし、はりきっちゃうぞ。
が、実際、もう受験だし、受験となったら、私にできることはあまりない。
思案のしどころである。
 
娘の方は高校受験も終わって、普通なら「のんびり」というところかもしれない。
しかし、娘は私の指導を望んでおり、私も、うひうひである。
 
もちょっと続く。