かけ算の話2

順序のこと。
検索してみたら、いろいろあるんですなあ。
こんなことで議論してもしょうがないと思うのだが、私見を。
 
まず、順序そのものはどうでもいいと思う。
たとえば、「名字が先か名前が先か」みたいなもので、順番を決めておけばよい。
重要なことは、「名字と名前の違いがわかっているか」ということだ。
それがわかるようになったら、そのときの状況に応じて順序を変えてよいはずだ。
たとえば、我々日本人は、普段は名字を先に言うくせに、外国では名前を先に言う。
ところが、子供が、名字と名前の順番をランダムに言うようなら、親としては
心配せざるを得ないだろう。
名字を先に言うこと自体が重要なのではなく、名字と名前を区別させることが
重要だと思うのである。
 
さて、かけ算の順序問題で重要なのは、「個」とか「人」とか「倍」という
数のうしろに付くものである。この中で、「倍」だけ特別である。
そういうことを意識させるためには、まず、順番を決めておくのが簡単だろう。
順番とはそういうことである。
 
たとえば、先生が「今から、(ばらばらにまざったおもちゃの)お札を分類します。
1万円札は左に、5千円札はまん中に、千円札は右に置いてください。
正しく置かないとバツですよ」と言ったとしよう。
そのとき、ある子が右と左を逆に置いたとしたら、バツかサンカクだと思う。
いろいろな意味で。
その子にも言い分はあろうけれど、それにマルをあげると、教育にならないのである。
ましてや、その親御さんが、「要はお札を分類するんですよね?それなら右に置こうが
左に置こうが同じじゃないですか」と新聞に投書なんかしたり、専門家が
「小学校の教育はナンセンス」なんて言ったりしたら大変なことになろう。
繰り返すが、これは、小学校2年生の話である。
 
さて、問題です。
・100円の5倍はいくら?
・5倍の100円はいくら?
・100円 x 5 = ?
・100円 x 5円 = ?
・100円 ÷ 5 = ?
・100円 ÷ 5円 = ?
・100 ÷ 5円 = ?
・100人 ÷ 5円 = ?
・頭痛くなりますよね?