学力と点数

最近、人に話したこと。
 
子供と大人は違うと思う。
だから、通信簿を前に子供をしかって反省させても、行動は変わらないと思う。
それより、親が勉強する環境を作ってやる方が現実的だと思う。
具体的には、一緒に勉強してあげるのがいいと思う。
勉強の仕方を考えるのでもなく、数学のうまい解き方を考えるのでもなく、
まじめに普通に、問題の解き方を一緒に考えてあげる、ということ。
それをたまにじゃなくて、毎日やれば、成績は必ずあがると思う。
たとえ、15分であっても。
 
関連して。
学力と点数は別物だと思う。
たとえば、ある子の学力が80とすると、その子は最大で80点まで取れる。
でも、それ以上は取れない。
ある子の学力が120だとすると、その子は最大で120点まで取れる。
でも、もしかすると、実際には30点くらいを取っているかもしれない。
そんな風になっているように思う。
 
で、塾は主に、「学力に見合った点数にする機能」がすばらしいけど、学力自体を
伸ばす機能はとても少ないと思う。
120の学力があって点数が30点の子が塾に行くと、飛躍的に点数が伸びると思う。
しかし、もともと学力が高くないと、塾に行っても点数は上がらないのではないか。
 
その学力は、主に、自分が伸ばすものだと思うのだが、その最大のサポートは
家庭がするものだと思う。
そこで必要なのは、
 
 ・休息と睡眠(脳を育てるため)
 ・会話(なるべくいろいろな話題で)
 ・自主的な勉強(読書、音楽、スポーツなどを含む)
 ・自由時間(親が関与しない時間)
 
だと思う。
ちなみに、学校は、塾と家庭の中間(学校によるが、普通の学校は家庭寄り)だと思う。
で、ここに「強制的な勉強」は入っていない。
強制的な勉強も必要なはずだが、それを入れすぎると、家庭の「学力増強機能」が
失われると思う。ここが難しい。
子供には勉強して欲しいと思う。
しかし、勉強を強制すると瞬間的に点数は上がっても学力は上がらないという
ジレンマに遭遇する。
 
話を戻すと、親が子供と一緒に「楽しく」勉強することができれば、そのジレンマを
回避することができると思うのだ。
勉強方法を指示して、「わかったらあとは自分でやれ」というのは、たぶん機能しない。
ただし、この方法が有効なのは、反抗期に入る前までだと思う。
 
みなさん、よいお年を。