娘の模擬試験と過保護

娘の模擬試験の結果が返ってきた。
私は、「数学が100点満点で40点台に乗れば上出来」と思っていた。
すると、うん。上出来以上。よくやったよ。
国語と社会のできの方がよくて、娘は、「どうしてこの段階で文系なの?」。
いやいや、お兄ちゃんも、最初はそんな感じだったんだよね。
理科、、、。がんばろう。うちは理系一家だから。
 
模擬試験の会場には友達と電車で行った。
私がついて行こうとすると、「それじゃ意味ないでしょ」と、拒否られたものだった。
でも、どういう意味があるの?
 
そのお友達。最近、塾で知り合ったのだった。
娘の塾には、上級クラスと一般クラスがあり、上級クラスは、普通、まず一般クラスに
入ったあとに試験に合格しないと入れないらしい。
が、私は塾の先生に、「娘ははじめから上級クラスに入れてください」とお願いした。
違う塾だが、昔、息子のときにやったのと同じだ。
私はこれを上のクラスに「ねじこむ」と呼んでいる。
先生はお困りのようだったが、「じゃあ、試験をして様子を見て」ということだった。
 
そして、結局、娘は最初から上級クラスとなった。
すると、前から塾に居た子たちに囲まれて「すごいね」と言われたらしい。
そこで、娘、「ごめん。うち過保護だから。親がムリに上級クラスって言ったの」と
自白したらしい。
 
そういうことで我が家は過保護ということが、その塾の友達の間では定評となったらしい。
が、模擬試験に行く途中、友達と話して、娘は「その子もかなり大事にされている」と
感じたという。「うちだけじゃないじゃん」と。
そうその通り。そうに決まってるじゃん。
 
娘はその塾がとても気に入っていて、「授業は楽しいし、みんな良い子」と言う。
 
実は、強く叱る怖い先生もいる(いた?)のだが、最近は、あまり娘を叱らないという。
娘は、それは自分が他の子より遅れていることが明らかだからだろうと言う。
むしろ、先生たちが妙にやさしいのが怖いそうだ。
よしよし。がんばれよ。
 
補足:
実際のところ、上のクラスに「ねじこむ」なんてことは不可能だと思う。
ただ、こちらから、先生に一言お願いをし、その事実を子供に言うだけである。
あとは、塾が判断するわけだ。
ただ、「お父さんが、おまえを実力不相応なクラスにねじこんでやったぞ」と
言うと、子供は結構なプレッシャーを感じるようである。
それが、かわいらしくて、おもしろいのである。
娘の場合、私がお願いするところに居合わせたので、ことさらのようだ。
「おとうさん。ちょっと。ね。おとうさん」と妙な小声で私を止めようとした
のだが、それがものすごくかわいかった。
 
補足2:
上のクラス、一般のクラスと書いたが、実のところ、やっている内容は同じで、
クラス間の行き来も結構自由なようである。
(「学校行事があるので、今日は別クラスで受けさせてください」というのが通る。)
模擬テストの結果も、一般クラス生で上のクラスの生徒より上の子もいるらしい。
そういうわけで両方にお友達ができて、いい感じである。