惑星

妻がCDを見せて、「ねえ。ジュピター買ってきたよ」。
「えーと、平原○香?」
「違うよ。ホルストの」
「あ、シンフォニーの方ね」
「だから、交響曲だって。組曲惑星」
「あーそー」
(ジュピターじゃなくて、ザプラネッツじゃん。)
 
さっそく聞いてみる。
最初の「火星」は、なんだか、ガミラス艦隊でも来たのかと。
それか、えーい、ゴリアテ、何をしている。
 
娘が「これって木星の部分がなければそんなに人気でなかったよね」
などと恐ろしいことを。
  
大学1年生のとき、新しくできた友人に「いいもの聴かせてやる」と
部室に誘われた。
なんだとついて行ったら、CDで「惑星」を聞かされたのだった。
「こいつ頭おかしいんじゃないか」と思ったものだった。
その話をすると、妻は、おかしいのは私だと。
 
マーキュリーとかビーナスという言葉を聞いた娘が「あ、セー○ームーンだ」。
そうだね。というか、今頃?
それから「あ、じゃあ、ムーンだけおかしい。惑星じゃない」。
いや、だから、今頃何を言っておるんだね。