「ねえ、お父さん」

と、娘が言ってきた。夜も更け、2人きりのときに。
「お父さんの"自分はこれをするために生まれてきたんだ"っていうものは何?」と。
「それは、もちろん、お父さんは、○○(娘)たちのお父さんになるために
 生まれてきたんだよ」と言うと、
「そうじゃなくて、自分のためにってことでは?」。
「そうだね。それなら、□□かな」と言うと、
「私はねぇ。私は何なのかな」。