娘の「圧力」超え

最近、娘には、理科の「圧力」を教えている。
圧力とは・・・言うまでも無く、「圧力 = 力 / 面積」のアレである。
「これは、公式一発だから、やさしい・・・」と思っていたら、結構、
大変だったのだ。
公式1つから問題をヒネリ出すので、以下のような問題が多くなる。
 
・実験の説明が異様に長い
 (理科の問題というより国語の問題か?)
・表がからむ
・なんだか単位の変換をさせる
 
本当に大事なことは、「面積が小さくなると圧力が上がる」
「流体中での圧力は深さによってのみ決まる」なんていう
ごく常識的なことだと思うのだが、上のような形式で聞かれるので、
「難問」になってしまうのだ。
 
これ(特に上の2つ)は、もしかすると、圧力だけの問題ではなく、
最近の流行かもしれない。
正直、「どーかなー」と疑問も感じる(「理科の喜び」や「理科へ
の理解」が危険にさらされるのではないだろうか)のだが、まあ、
まじめに取り組めば、良い勉強にはなる。
 
で、がんばっていたのだが、イマイチの反応だった。
何より、楽しそうでないのだ。そーだよねー。
やたら長い文を読まされたと思ったら、平方メートルと平方センチ
メートルの単位の変換なんてねー。
 
ところが、今日、娘は、とうとう乗り越えたようだった。
私が、勉強(ただし数学)に誘うと、今日は嫌がった。
もともと、「今日はお父さん忙しくて、"お父さん塾"(勉強のこと)
できないね」と言っていたのに、時間ができたので、急遽
誘ったのが問題だったかもしれない。
それにしても、娘のやる気のなさに、「お父さんもやる気が
なくなった。やめよう」と言った。
(息子は、笑いながら、「生徒がサボタージュして、先生が
 サボタージュしたら、塾には誰もいなくなるよね」。
 お、おまえのときも、こういうコトあったろ?)
 
すると、いきなり横から、妻が激怒。「やりなさいっ」
えーっ。それは、まさかの展開だ。
だが、私も男だ(いや、ほんとーは性別は関係なく、方針です)、
「やらない」と言ったら、やらない。
 
すると、娘の奴、1人で通信添削の問題を解き始めた。
それが、理科の圧力だった模様。
何やら計算をしては、間違いに気づくと、はげしく鉛筆で
計算結果を塗りつぶす。
妻は様子を察して、「難しかったらお父さんに聞きなさい」。
しかし、娘もさるもの、一言も応援を求めず、やり抜いた。
 
で、あとから見てみると、ちゃんとできてる。
あれ、やったじゃん。「圧力」は、乗り越えたんだ。
やったー。ばんざーい。
 
実は、「圧力」自体は、前述のように、そんなに大きなコト
ではないと思う(というか、できて当たり前)のだが、
中一の今、「圧力」の問題には、いろいろな重要な意味が
あると思う。だから、これは、本当にうれしい。
娘よ、よくやった。あと、妻、偉いぞ。
 
「圧力」の「いろいろな意味」は、また後日にでも。