自家製数学教育現代化2

よくよく考えてみて、結構驚いた。
 
それは、「現代数学概説1」(弥永昌吉、小平邦彦)。
これは、30年以上前に購入し、ぜんぜんわからなかったのだが、なんとなく
捨てがたく、家に残っていたのだが、またまたなんとなく読み始めたもの。
その前に、まじめに解析入門やら代数入門やらを読んだおかげか、
急にわかるようになって、すばらしい書籍に出会った感激で、なんだか
胸がいっぱいである。
(最近、体の拡大で苦戦している。けど、たぶん、抜けられると思う。
 いや、そう信じたい。)
 
まだまだ序の口のところで言うのもなんだけど、この本は、何か
「現代数学の成果」というより、「現代数学の入り口」という感じだ。
私にとっては大変難しかったのだが、読み終わったからと言って、たぶん、
(プロの数学者にとっては)どうということもない、基礎の基礎なんだろう。
ただ、なんだか、「現代数学」の入り口には立てるような気がする。
(こう言っては、怒られるだろうけど、よく考えてみると、ここまでのところ、
 「難しいこと」は全然言っていないのだ。)
 
ところで、弥永先生は、数学教育現代化の日本の推進者だったとか。
と、言うことは、考えてみると、「現代数学概説1」こそ、我々が受けてきた、
数学教育現代化の完成形ということではないだらうかっ!
どうりで、親和性があるわけだっ。と、またまた、感激した。
(それでは、18歳のとき、どうして読めなかったのか、という問題はある。
 それに、私の勘違いならごめんなさい。私は素人ですから。)
 
私は、息子にも娘にも、「数学教育現代化」やる気まんまんである。
ただ・・・、この「現代数学」って、1961年のものである。
だから、もう、現代じゃない?どうなんだろう。