ちゃんと謝ってほしい

最近、ドラマやアニメでちょっと気になったことがあった。
それは、「謝らない」ということだ。
 
ドラマやアニメの中で、本来友達である人(たち)が主人公に
ひどいことをする。
いじめっこに言われて主人公にトマトを投げちゃったり、
主人公たちを裏切って勝負を挑んで来たり・・・。
そういうことは、現実にはともかく、ドラマやアニメの中なら
あってもいい(かもしれない)。話をおもしろくするために。
 
でも、その後、謝罪もなく、なんとなく仲直りしてしまうのが、
ものすごく気になるのだ。
ちゃんと謝ってほしい。
それができなくても、せめて、何か言い訳くらいしてほしい。
それが、そういう「儀式」をまったくせずに、心の広い主人公が
「ひどいことをした人(たち)」を、また「友達」として、
受け入れてしまうのだ。
 
これは、大きな友情を表しているのだろうか。
私にはそうは思えない。
「謝らない」「謝らなくても許す(というより、あいまいにする)」は、
最近の若者によく見かける行動のような気がする。
大抵の場合、それは友情の発露ではなく、「面倒を避ける」ため
ではないだろうか。
謝るのも、謝らせるのも、拒否するのも、受け入れるのも、
大変にエネルギーを使うことだ。
しかし、そういうことを省略していては、楽しく生きていけない。
 
アニメやドラマの中で、謝罪がなかったのは、製作者側に、
「友情や広い心を見せたい」という意図があったと言うのかもしれない。
が、実際には、そういう描写が面倒だったからではないだろうか。
 
今日は、なんだか、怒れるおじいさんの私である。