国語の問題集

今年の夏休みのテーマは「理系の夏」だが、娘には、国語の問題集をはじめさせた。
これは、昔、息子にやらせたもので、たまたま、娘もはじめるタイミングだったのだ。
(だから、けっして、ブレているわけでは、ないんすよ、、、。)
 
私が、中学受験生時代、「国語の問題」は、なかなか考えさせるものが多かった。
「入試」の意味ではなく、文化とか社会とか、問題文に学ぶことが多くあったのだ。
そこで、子供たちにも、ぜひ、国語の中学入試問題やその類題を解かせたいと思った。
 
で、息子のときは、1学年早めにはじめさせた。
別に、先取り学習という意味はなかったのだが、まあ、いい頃合だと思って。
かなり苦戦したようだが、よかったのではないかと思う。
娘も同じ時期にやらせたかったのだが、習い事で忙しすぎて、結局、該当学年で
やることになった。
ただ、私は、娘が受け入れるかどうかが気になっていた。
 
最近の入試問題を見ると、かなり「現代の文章」が出題されているようだ。
複雑な人間関係とか、若者の無気力さとかを扱っているような文章だ。
私は、そういう話は、もっと大人になってからでよいと思う。
そこで、「日本の文化」(肯定的であれ、否定的であれ)などに焦点をあてる
文章が多く取り上げられている(と思う)問題集を選んだ。
 
そこには、たとえば、「日本人の自然に対する甘え」などの話がある。
(今考えると、私は、このような論点に、必ずしも全面的賛成ではない。
 文章が古すぎる気もする。
 しかし、それでも、間違いなく「基本」ではあると思う。
 だから、子供たちには、読んでおいてもらいたい。)
息子は、そういう話が嫌いではない。
むしろ、喜んで「日本」だの「世界」だの、天下国家を語りたがる。
しかし、娘は、もっと「現実的」だ。
だから、そういう話は嫌がる、もしくは、理解しない(「できない」というより、
「しない」)のではないかと、少し心配でもあった。
 
ところが、やらせてみると、「よくわかる」と言う。
採点すると、点数も、100点だった。
この場合、点数は重要ではなく、「問題意識」があるかどうかが重要なのだが、
やっぱりよくわかっているのだと思われる。
娘は、「この文章は、今の自分にちょうどよい」とまで言う。
(ついでに、「先取り学習の批判」までしてくれた。
 いや、だから、お兄ちゃん(息子)は、先取り学習ってわけじゃないんだよ。)
やらせてよかった。
 
と、それから、「私は算数の方が好きだけど、国語の方が点数がいいの」と。
あ、う、それはそれで、これから考えていこう。
(いや、絶対、算数得意なはずだって。)
 
付記:
その問題集は評論ばかりでなく小説なども載っているのだが、息子が大反発を
したのは、「紀行文」だった。
「旅行したときの様子を書いた文章?これが何の役に立つの?
 え?こういう文章をまとめた本を買って読む人がいるの?
 なんで?何がおもしろいの?」と。
これからいろいろな文章に対する娘の反応がちょっと楽しみだ。