数学的発散

最近、読みたい数学の本が増えて、ちょっとずつ手を出して、結局、
どれも進まないという、困った状況になった。
私はこれを、「発散してしまった」という。
主に、20〜30年前に買った逸品たちだ。
 
代数学概説1 彌永昌吉小平邦彦著 たぶん絶版
30年前に古本屋で購入。「1700円(で購入)」とメモが残ってる。
一気に挫折し、「この本、良くないよぉ」と、友人に言ったところ、
「いやいや、その本は、ものすごく良い本だぞ」と言われた。
(でも、本人も、あんまり読んでいる様子はなかった。)
その反応が印象に残っている本だが、今、見直すと、ものすごく良い本だ。
これこそ、「私が望んでいた本」と言える。かも。
(それと、今見ると、「数学現代化カリキュラム」っぽい香りが...。)
ただ、例題に解答がない(涙)。
誰か、答(ヒントじゃなくて、答)教えて。プリーズ。
 
代数学演習叢書 代数学 彌永昌吉、布川正巳 たぶん絶版
20年前に古本屋で購入。「代数入門」と同じ時期に買った。
上記の本にテイストが似ているが、代数に特化した本。
で、やっぱりものすごく良い本。かなり解答付き。 超ラッキー。
 
ブルバキ数学原論 集合論 ブルバキ著 たぶん絶版
最近、図書館で借りた。
30年前、大きな本屋さんにズラーッとあって、圧倒された本。の一冊。
圧倒されたので買わなかった。
で、今。第1章は、証明まで読む気力を失った。
論理の話で、まじめに読めばわかる。と思う。
でも、わかっても、(今のところ)あんまり楽しくなさそう。
が、「何をしているのか」だけは見ておいて、集合に進みたい。
幸い、「何をしたいのか」、「何をしているのか」はわかってきた。
ブルバキ数学原論こそ、現代化カリキュラムの理論的支柱のような気がする。
「20世紀のユークリッド」、いいじゃないか。
そういう意味でも、集合論と代数は読み切りたいなー。
 
線型代数学 マリツェフ著 たぶん絶版
30年前に、新品を購入。どうして買ったのか、不明。
たぶん、線型代数の講義がちょっと物足りなかったから?
でも、結局、ほとんど読まずに、紙は真黄色に。
今読んでみて、なんだか楽しい。
まだ、最初の方のせいか、電車の中でスラスラ読める。
本番は、5、6章だそうで、そこまで行ったらどうなるか。
 
選択公理と数学 田中尚夫著
あーあ、がまんできずに、とうとう買っちゃった、、、って奴。
でも、内容は、予想以上におもしろそう。
証明の精読は時間的に無理っぽい。
それより、「お話」として、読みたい。
なお、「無限への飛翔 志賀浩二著」を先に読んでいなければ、挫折したと思う。
 
これ全部、一辺に読むのは絶対無理。
どうしようかな。