数学種明かし?

なぜウチに「代数入門 堀田良之著」があるかと言うと、20年も前に、
同じ著者の「加群十話」という本を買ったのがきっかけだった。
確か誰かに勧められて買ったのだが、読みやすそうなアタリとは裏腹に
はっきり言って、全然わからなかった。なんと言うか、もやもやして。
で、同じ著者による「代数入門」を買ったのだった。
が、そこで情熱が途絶えて、その本は読まれないまま現代へタイムスリップ。
 
最近、何と言うこともなくその「代数入門」を読んでみて、本番(第4、5章)
で苦戦しているが、基礎的なところはつかめたと思う。
で、もう一度「加群十話」を読んでみると、、、読めるっ、読めるぞー。
伝承の通りだー。はははー。(ごめんなさい。)
 
しかし思うのだが、「加群十話」を読んでみて、「代数入門」がよりよくわかる。
かぶっているところが多いのだが、「加群十話」は、厳密さより、ココロを
教えてくれる本なのだと思う。
(まあ、そう思ったので、同じ著者の教科書を買ったのだが。)
 
数学本と言えば、そっけなく「定義・定理・証明」を繰り返す本がカッコイイ。
と思っていた。
いや、今でもそう思うし、そういうものへの憧れは(いろいろな意味で)重要
だとも思う。
しかし、こういうココロを教えてくれる本、言わば、数学の種明かし(?)
みたいな本がたくさんほしいなーと思う。
ちょっと前に読んだ志賀浩二先生の本なんかが、私のイメージなのだが。
 
ちなみに、「代数入門」自体、決してそっけない本ではありません。
(少なくとも第3章までは)例が豊富なのがすばらしいと思う。