高速大量学習 vs 低速少量学習

最近、高速大量学習から解放されて、楽しい日々を送っている。
現在の方針は、「のんびり、ゆっくり、少しのことを勉強させる」だ。
 
具体的には、量的にキツい課題を出すのをやめ、「問題を1日1問」に変えた。
そのため、あっと言う間(1、2分)に終わってしまうことも多い。
「そんなに早く終わったんなら、もう1問やるとか、そういう気持ちはない?」
とも思ってしまうが、そう言うと、大量学習に戻ってしまうので、ガマンして
言わないようにしている。
(空いた時間は、カードゲームなんかで一緒に遊んでいる。妻に怒られながら。
 それはそれで楽しい。妻に怒られることじゃなくて、ゲームが。)
が、問題によっては、早く終わる問題の何倍も時間がかかる。
それだけ時間がかかるということは、きっと、意味があるのだと思う。
そして、そういう違いは、「大量に課題をこなす」を目標にしていると、
指導者側には見えづらいものだろう。
(高速大量学習では、時間内に問題を解けなければ、答を教えて、
 再チャレンジさせることが多いと思う。
 そのやり方は「効率」がよいが、「何がわからなかったのか」を
 うやむやにする可能性も高い。
 もちろん、高速大量学習の批判者が言うように、「じっくり考える習慣
 そのものを破壊してしまう」というおそろしい副作用にも注意が必要だろう。)
 
現在のやり方(低速少量学習?)は、「とぎれさせない」ことが重要だと思う。
そもそも少ししか勉強していないのだから、毎日勉強しなければ、
忘れてしまうと思う。
で、最近の子供たちの様子では、しっかりその効果が出ていると思う。
何より、勉強をする方もさせる方も負担が少ない(笑)。
 
ただ、やっぱり、それだけでも足りないと思う。
高速大量学習と低速少量学習は両方必要なのではないだろうか。