「あっ!わかった」

娘に算数を教えていて、おもしろい事がある。
ちょっと難しい事に出会うと、娘は、動かなくなるのだ。
鉛筆の動きもぴたっと止まって、何か、外的な活動を停止した感じ。
はじめは、「あれ?どうしたのかな?」と思ったが、最近、それは、
「わかっていないときの仕草」だとわかった。
おもしろいことに、そこで追加の説明をしても、どうも、耳に入らないらしい。
ただ、ひたすら自分だけで考えているようなのだ。
したがって、こっちは、停止状態が自動的に終わるまで待つしかない。
その後、大抵の場合、娘は、「あっ!わかった」と言って、再び動き出す。
これは見ていてとてもかわいい。
そして、頼もしく思う。
ただし、しばらく考えても、わからないこともある。
その場合は、突然「う〜ん」と言って、暴れだす。
それは、それで、かわいいのだが、事態の収拾はちょっとだけ困難になる。