英語を話すコツ5

前回、アクセント(イントネーション)の話をした。
もうひとつ、個別の音について話をしたい。
 
日本語は、英語に比べて、母音も子音も少ないため、日本語しか話せない人には、英語の音を聞き分ける
ことも発音することも大変難しい。
 
別に、日本語・日本人の悪口を言いたいわけでない。ここで言いたいことは、
 
 英語は日本語に無い発音だらけ
 
ということだ。
日本人が英語の発音の話をするときには、たいてい、rとlの話を思い浮かべる。
しかし、それだけではないのだ。
そして、「それだけではない」という認識を持つことが重要だ。
 
ただし、よいニュースもある(←「欧米か?」という突っ込みを入れてください)。
多くの音は、気をつけていれば、「わかる」し「できる」ようになる。
(発音をウリにした本もたくさん出版されていて、どれもよいものだと思う。)
 
たとえば、cup、cop、capの母音の違いを、はっきり聞き分け、また、言い分けることができるだろうか。
単語としての聞き分けではなく、u、o、aの母音だけ取り出して、という意味だ。
(イギリス英語だとoの発音がかなり違うが、アメリカ英語だと、区別のつかない日本人も多い。
 また、多くの日本人はcapをキャップとカタカナ発音する。通じるようなので、それでいいのかもしれないが、
 capのaとmapのaは同じように発音しているだろうか?たいていの日本人は、mapをmupのように発音してしまう。)
 
上で、「わかる」し「できる」ようになると書いた。
私自身は、u、o、aについて、正直に言うと、おそらく、「80%わかる」と「30%できる」だと思う。
「80%わかる」なら、あとは文脈で理解できるので、こちらは問題ない。大丈夫。
意識すれば、たぶん、どんな日本人でも、私と同じかそれ以上にはなると思う。
「30%できる」はもっと改善したいのだが、なかなか難しい。
しかし、相手が怪訝そうな顔をしたときには、すぐわかる。「あ、母音間違えちゃったな」と。
そのくらいで十分実用可能なのだ。
 
子音というとrとlの話がでるが、やはり、それはそう。
ただ、さんざん言われているので、日本人も注意するし、また、アメリカ人の間でも有名になっているので、
実用上はあまり問題にならないような気がする。
実を言うと、情けないことに、私はrとlを、あまり聞き分けられないのだ。
が、それで困ったこともない。(恥ずかしい思いは、まあ、している。)
ちゃんと弱点として認識しているので、対応できてしまうからだ。
 
問題は、自分の弱点を弱点と認識していない場合だと思う。
それは、日本人は、「子音一般の発音が弱い」ということだ。
アメリカ人の発音練習を見ていると(聞いていると)、ときどき、ツバが飛ぶような気がしないだろうか。
アメリカ人さん、ごめんなさい。)
あれは、張り切ってやってるから、というより、子音を強く発音しているからだと思う。
(もちろん、練習用に大声でやってくれるのと、普通に話すのでは違うのだろうが。)
 
 子音を強く、ツバを飛ばすくらい
 
が、私からのアドバイスだ。