英語を話すコツ2

「英語がペラペラ」という表現があるように、誰もが速くしゃべりたいようだ。
しかし、おそらく、日本人がまずするべきことは、「ペラペラ」という願望を捨てることだと思う。
日本語は、発音が非常に単純であるため、我々が外国語を発音しようとすると、大変な困難が伴う。
それを「ペラペラ」とやると、大抵は、実にいい加減な発音になってしまうのだ。
 
困ったことに、普通の日本人の耳には、「ウソのペラペラ英語」と「本当のペラペラ英語」の区別がつかない。
その結果、「ああ、あの人は英語がうまいな」と思える日本人の英語が、まるで通じていないということになる。
実際、日本人でペラペラしゃべっているように見えて、実は全然通じていない人は多いのだ。
(もちろん、バイリンガルの人は別。)
 
ここで、言いたいことは、
 
 ゆっくり(トツトツとでも)話そう
 
だ。
実は、多くのアメリカ人は、「ペラペラしゃべる人」は、軽薄で信用できないと思っている。らしい。
(エディー○ーフィーのような人は別なんだろうけど。)
むしろ、ゆっくり話すことで、誠実な人と思ってもらえるから、これはお得だ。
 
ベストキッドという映画がある(原題は、The Karate Kid)。
アメリカ人の子供が、日本人の空手家ミヤギ先生に出会い、成長していく話だが、
このミヤギ先生(ノリユキ・パット・モリタさん)が一時期アメリカで大人気だった。
英語を話したい人は、一度、この人の英語を聞いてみるといいと思う。
このモリタさんは、カリフォルニア育ちなので、実は、もっと流暢な英語を話すのではないかと思うのだが、
映画の中では、ゆっくり(「トツトツ」と)、しかも、いかにも日本人っぽい英語を話している。
それでも、ちゃんと尊敬されてしまうのだ。
 
それでは、ゆっくり話してどうすればいいのか。
一語ずつしっかり発音することを心がけるのがよいと思うのだ。
(ただし、注意がある。たとえば、イントネーションについて。それは、また、今度。)