国語

昨日、計算の話をしたので、今日は漢字の書き取りについて。
私は漢字が苦手だ...と思っていた。
しかし、最近、気がついたのだが、これは「苦手」などというレベルではなかった。
小学校低学年程度の漢字もまともに書けていないのである。これは、漢字検定でわかった。
つまり、それらしい形には書くのだが、トメとかハネとかはまったくでたらめなのだ。
もちろん、書き順なんか、知っているはずもなし。
妻は「どういう教育を受けてきたの?」とおふくろが聞いたら間違いなく嫁姑戦争に
発展しそうなことを言う。
 
漢字をおざなりにしてきた私の言い分はこうだ。(と思う。)
文字なんか意味がわかればいい。重要なのは文字の列が表す内容であって、文字の形じゃない。
(誤解を避けるため言っておきますと、私は勉強ができなかったわけではありません。
 まあ、漢字(と計算と暗記)が苦手だったというだけで。)
 
さて、大人になっても、結局、手書きの文書なんか作成しないので、「自分の理論」は正しいと
思っていた。しかし、思い付きから、漢字検定4級を受けてみて、考えが変わったのだ。
受けるからには、当然(笑)、受からなければならない。というか、出題範囲からして、高得点合格で
なければカッコがつかない。で、勉強してみて、ネックになったのがトメ・ハネ・ハライだった。
(それと部首もある。しかし、部首に関しては、今でも、あまり重要とは思えない。)
はじめ、トメ・ハネ・ハライなど、くだらないと思っていた。
しかし、覚えるために、漢字をよ〜く見て(最近、眼が悪くて)、注意して何度も同じ漢字を書いて
いると、あら不思議。今まで知らなかった世界が。
 
まず驚いたのは、漢字の書き取りも真剣にやると、ハイな気分になれるということだ。
この「ハイ」とは、つまり、集中であり、没頭である。
これは単に字を覚えるという以上に重要なことだと思う。
さらに、書き写しているだけで、語彙教育になることにも気がついた。
少年時代の語彙教育は非常に重要だと思う。一般には、「語彙を広げるには本を読め」と言われる。
確かに、本を読んだり、実際の生活の中で学ばなければ、本当の語彙は広がらないだろう。
しかし、漢字の書き取りのような方法で、まず、学んでおくこともできるはずだ。
漢字検定の教科書はよくできていると思う。)
「そうか!子供は、漢字の書き取りで、集中を学び語彙を広げることができるのか」と膝を打って
しまったのだ。
 
(↑それにしても、字をきちんと書くこと自身を重視してないですか?そうですね。すみません。)