アニメ雑感

昔、美○と野獣を見た。
ヒロインのベルが「こんな退屈な村はいや。外に行きたい」と歌うのを聞いてびっくりした。
ジ○リのヒロインなら絶対言いそうにないセリフだ。
妻は「ベルとガストンはお似合い(お互いその程度)」と手厳しい。
 
しかし、「ここから出たい」あるいは「脱出」は、アメリカ人の基本願望なんだろうかとも思う。
(そう言えば、そういう名前の小説をアメリカで買った。が、読んでいない。笑)
そんなことを思ったのは最近ディ○ニー映画の主題歌がまたそんなことを歌っているからだ。
ただしこちらはベルほどひどく(?)はなくて、「みんなに役割があって幸せなのはわかるけど」と言い、
「自分は良い子ではないのかな」「けど出ていきたい」と歌う。
なかなか興味深い。
 
そう思って考えてみると、ラプン○ェルは母親からの脱出の話だったとも言える。
ア○と雪の女王のエルサは呪縛からの脱出でもがいていた。
(この呪縛も、自分の能力故とも言えるが、善意の両親からの呪縛とも言える。
 さらに言うと、悪役王子君が目指したのも、13番目の王子という立場からの脱出だったろう。)
 
アメリカという国は祖国を脱出した人々からできている。
だから、まだ脱出したいのだろうかと。
 
ちなみに、日本のアニメのテーマはなんだろうか。
「これ1つ」というつもりはないが、「共同体の救済」が大きなテーマのような気がする。
コナンも瀧君も「みんな」を助けようとがんばっていた。
(私がナチュラルに社会○義者なのも日本人の正統な伝統に則っていると思う。)