息子語録

・基礎論について。
数学基礎論の勉強がしたくなることを、「深遠からの呼び声が聞こえる」と言う。
 
・理系について。
この世に真の理系はいないのではないかと思うようになった。
基礎論をほっておいて数学を使うなんて理系とは思えない。
しかし、基礎論自体が理系の学問かと言うと、そんな気もしない。
それじゃあ、理系なんかこの世にいないんじゃないのか。
 
・掛け算の順序について
お金とか長さとか、単位の付いているものは、それ同士掛けてはいけない。
つまり、加群なんだ。それにかける数は、加群に作用する環。
両側加群であっても、普通は、作用を書くのは右か左に決めておくべきだろう。
したがって、「掛け算の順番は自由だ」という人たちは「加群とそれに作用する
環の区別がついていないおかしな人たち」だ。
 
・実数について(あるサークルについて)
あるサークルは、「実数を独力で構成できない人お断り」なんだそうだ。
 
選択公理について(ある先生について)
ある先生がこうおっしゃったそうだ。
「世の中に選択公理があることも、大多数の人がそれを知らないことも害悪ではない。
 害悪なのは、証明中に選択公理を使っていながら、『この証明に選択公理は用いていない』と
 書く数学者が多数存在することだ」