ちょっとSF 6

私は学生時代は英語に苦手意識があったが、今では、ちょっと英語が話せることを
鼻にかける奴になっている。
 
で、しみじみ思うのだが、私は、人格が変わって英語が話せるようになった・・・。
えーと、順番に注意してください。
英語が話せるようになって、人生のチャンスが増え、友人も増えて、人格が変わった・・・
なんて話ではない。
「人格を変えたから、英語が話せるようになった」と言いたいのである。
 
日本人の多くがものすごく長い時間英語の勉強をしていて英語が話せるようにならない理由、
そのうち一番大きいのは、「普通の日本人の人格は英語を話すのに向いていない」だと思う。
(古い)日本で育った人が、そのままの人格で英語を話そうとするのは、まったく泳げない人が、
体にバーベルをくくりつけてからプールに入り、そこで泳ぐ練習をするようなものだと思う。
それでも泳げるようになる人はいる。(つまり、英語を話せるようになる人はいる。)
それは、私には、驚異的なことに見える。
 
しかし、英語を話したいなら、これまでの人格を変えるべきだと思う。
いや、ちょっとショッキングに「人格を変える」と言って見せたが、より正確には、
「人格を拡張する」だと思う。
要するに、「英語を話す人格」にならないと、なかなか英語は話せない、逆に、そういう人格に
なれば、英語は話せるのである。
その詳細をここには書けないが、たとえば、「恥ずかしがり屋」とか「引っ込み思案」とか
「異文化に排他的」な人がそのままの性格で、外国語が話せるようになるのは、普通に考えて
難しいでしょ?
 
で、数学に戻ると、多くの人が数学ができないのは、「数学をする人格」でないからなのだ。
「人格を変えずに数学の成績を上げることはできない」とは言わない。
バーベルをつけて泳ぎの練習をしたければ、どうぞ。
でも、わざわざ辛苦を味わいたいのでなければ、自身の人格を数学型に変更(拡張)しましょうよ。