英検4級への道

息子は1年生の終わりに英検4級を受けて合格している。
娘も同じときに受けさせようということになった。
 
そこで、妻が、「ところで息子はどうして合格したんだろう」などと言う。
今更である。
 
当時、息子は「え〜。どうせ、受かるからいいよ」と言いながら、まったく
勉強をせず、妻に言われて過去問をしぶしぶやったところ、大変な高得点だった。
で、それだけ点が取れるなら大丈夫だろうと、我々は安心し、その後、やっぱり
勉強しないで受けて、合格した。
 
が、まあ、そんなもんかなと思っていた。
 
ところが、考えてみると、4級って中学2年生程度のものだから、勉強しないで
1年生で受かるはずはないだろう、ということになったのだ。
つまり、「娘も勉強させないで受けさせてよいのか」ということである。
 
そこで、妻が、息子に聞いた。
「ねえ。○○(息子の名)、どうして4級受かったの?」
すると、息子は、座っていたイスから飛び上がるように立ち上がり、
「それだよっ。それっ。俺は、ず〜っとその質問を待ってたんだよ」。
いや、それは、ウソだろ。いくらなんでも。
 
こう見えても(?)、私は、息子に英語を教えていた。
だから、息子は、そのことを言うのかな、、、と、ちょっとだけ期待した。
お父さんへの感謝の言葉とともに。
 
が、息子の奴、そんなことは、全然おぼえていないらしい。
「ほら、夏休みに塾に行ったじゃん」と言う。
確かに、行かせた。お試しに。
「そこの英語の先生が厳しくてさあ。
 あ、今の塾の先生も厳しいけど、タイプが違うんだ。
 英単語を毎日10づつ覚えないと大声で怒るんだよ」。
 
え〜、そんなことあったの?
それは、私たち夫婦には、初耳だった。
夏期講習は、あくまで、お試し、もしくは、体験用だった。
「世の中には、夏休みなのに勉強している同級生がいる」と知って
もらうことだけが、目的だったのだ。
 
息子の話は続く。
「そこで、結構な数の単語を覚えさせられたわけよ。
 ところが、文法はまったくわからなかった。
 それじゃまずいだろーと、今度は、自分で英語の参考書をよ〜く読んだんだ。
 だから、中一の終わりには、俺、かなり英語ができたんだよ」。
 
おー、確かに、一時期、英語の参考書を読んでたな。
なんでも、「日本語の文法と英語の文法をあわせて、世界で一番合理的な
文法を作る」とか言ってたような気もするが。
 
で、さらに息子は言う。
「みんな(妻と私、主に、妻だな)さぁ〜。
 俺が、勉強しなかった勉強しなかったって言うけど、
 俺、ほんと〜に、よく勉強してたんだよ」。
 
う〜む。なるほど、そうだったのか。
そりゃ、すまんかったな。うんうん。偉かったぞ。
(でも、お父さんとの勉強のことは、全然覚えてないんだね?)
 
その話を聞いた妻。
娘に、「じゃあ、○○(娘の名)も勉強しなさい」。
 
関連して、今朝、思い出したことがあったので娘に言った。
「そう言えば、お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、この家の人は、
 一人を除くと、全員、中一で英検4級受かってんだよ」。
聞いたとたんに、娘、のけぞって、
「え〜、何その・・・」と。
 
がんばれよ。
ちなみに、私は、ちゃんと英検対策の勉強をした。妻もしたと言う。