おもしろい本を見つけた。
「必ず書ける あなうめ読書感想文 粟生こずえ著 青木伸生監修」だ。
感想文の枠組みが書いてあって、その枠組みの中に置かれた「あな」を埋めることで、
読書感想文を完成させていく、という本だ。
それは、国語教育のタブーではないだろうか。
 
もちろん(?)、このような本に対して、批判はあると思う。
しかし、私は、すばらしい本だ思い、すぐに買って帰ってきた。
普段私の選書をほめてくれない妻は、この本のことは、絶賛してくれた。
娘は、淡々と、読んでくれた。
息子は、一読、「こんな本を小さい子供に読ませたら頭がおかしくなるよ」。
娘の反応も息子の反応も、まあ、期待通り。
 
息子に、「でも、お父さんは、この本、すごくいいと思うんだ。
どうしてだと思う?」と言うと、しばらく考えて、「う〜ん。守破離?」。
(その後、最後まで読んだ息子は、「この本を書いた人は偉い」と、評価を改めた。)
娘は、そういう会話はピンとこなかったようだが、今度、この「あなうめ」で
感想文書いてもらうぞ、と言うと、大張り切りだった。
いやいや、二人とも、期待以上の反応だよ。
 
使い方によっては、毒にも薬にもなる本だと思う。
が、我が家では、少し遊べそうだ。