英語を話すコツ6(最終話)

ネタがなくなって英語の話を書き始めたら結構長くなってしまった。
実は、本当の本当に言いたかったことは、今日書くことだ。
 
英語を習い始めた頃、「英語で考えるようになれ」と言われた。
で、「そんなの無理だ」と思った。
しかし、それは可能だし、そうしなければ、結局、「英語が話せる」という状態になれない。
 
「あれ?前言ってたことと違う?自分は英語が話せると思えば話せるって言わなかった?」と思った人。
するどい。その通り。だから、つまり、すぐにでも英語で考えられるようになれるってことです。本当です。
 
ここでちょっと考えてみたい。
我々が何かを日本語で話すとき、内容をじっくり考えてから話すだろうか?
私が聞きたいのは、内容を言葉なしで考えているかどうかだ。
神林長平の世界がすぐそこに。知らない人はごめんなさい。)
人間には(も?)「言葉を使わずに考える」ということもあるかもしれないが、(あったとしても)それは
ほんの一瞬のことで、あとはずっと言葉で考えているのではないだろうか。
つまり、人間にとって「考える」ということは、ほとんどの場合において、「言葉を使う」ということだ。
(「感じる」というのは違うのかもしれない。)
 
さて、そうすると、我々日本人が普通に考えれば、それは「日本語を使って考える」ということになる。
それではいけないのだ。そうではなくて、英語で考えるにはどうすればいいだろうか?
答えは簡単だ。
 
 難しいことを考えない
 
ということだ。大人になってから英語を習い始めた我々は、「日本語で話す人としては大人」だが、
「英語で話す人としては子供」なのだ。子供が、日本経済や世界の環境問題について考えてはいけない。
そんなことは考えられないのだ。考えようとすれば、当然、すぐに「日本語を話す大人」に戻ってしまう。
 
子供はいつも何を考えているのだろう。少なくとも男の子は単純だ。(女の子も、小さいときは単純だと信じたい。)
あれが好き。これは嫌い。あれが欲しい。あれやってみたい。遊びたい。やめろよ。
I like that. I hate this. I want that. I want to do that. I want to play. Don't...
また、英語の絵本には、「look at」という表現が実に多い。逆に言えば、それだけで、かなりの文章になる。
「英語で考える」ということは、まず、その辺からやってみることだと思う。
つまり、そういう単純な英文を頭の中でつなげたり、そのまま口に出しているうちに、英語で考えられるようになる。と私は思うのだ。
すぐに飽きないで、少し長く試していただければと思う。
特に、好きとか嫌いとか、感情とつながってる言葉は重要だと思う。できるだけ感情を込めて言ってみよう。
そのうち、何かを見て、「Look at that! I like it.」なんて言葉が自然に出るようになるのではないだろうか。
そうなったら、もう少し、大人っぽいことを英語で考えてみたいと思うのではないだろうか。
あとは、自然に英語で考えられるようになっていくと思う。